近藤ユネスコ全権大使が28日に島根入り

 世界遺産の登録を所管する国連教育科学文化機関(ユネスコ)で日本政府の代表を務める近藤誠一全権大使が二十八日、島根入りすることが固まった。登録を目指す過程でユネスコの諮問機関・国際記念物遺跡会議(イコモス)から「登録延期」を勧告された大田市の石見銀山遺跡を視察し、六月下旬からの世界遺産委員会に向け、巻き返しに本腰をいれる。

 近藤大使はユネスコを舞台に発言を行う日本代表部のトップ。外務省によると、二十七日に中国で開かれる会議へ出席後に帰国、二十八日午前に島根入りする予定。イコモス勧告を受け「先頭に立って巻き返しを」と自ら現地視察を希望し、溝口善兵衛知事も招へいする意向を示していた。

 二十九日に東京都内で文化庁との打ち合わせ、三十日にユネスコ本部があるフランス・パリで公務が控えるが、登録を審議する世界遺産委員会の構成国に対してより説得力のある働き掛けをするため、強行日程を押して現地を歩き、島根県教委や大田市教委の担当者から説明を受ける。

 県教委と市教委は、イコモスが評価書で指摘した五つの主な事項について重点的に説明する方針で、事実誤認に対する反論や説明の補足、対策などを明示し、登録に値する価値があることを大使に理解してもらう。

2007年5月22日 無断転載禁止