島根県立大学の留学生が石見銀山遺跡見学

釜屋間歩で石見銀山ガイドの会会員の解説を聞く県立大学の留学生ら
 島根県立大で学ぶ中国と韓国、ブラジルの留学生が3日、世界遺産登録を目指す大田市の石見銀山遺跡を見学した。留学生は戦国時代後期から、石見銀が中国や韓国などとの国際貿易に使われた歴史を教わり、友好親善を深める上で同遺跡の遺産登録が実現するようエールを送った。

 浜田ロータリークラブ(中山俊彦会長)と大田ロータリークラブ(谷本隆臣会長)が、日本文化と歴史を体験してもらうバスツアーを初めて企画。留学生21人と両クラブのメンバーら19人が参加した。

 一行は、戦国後期から銀の採掘と精錬が行われた仙ノ山本谷地区に登り、石見銀山ガイドの会の近藤靖彦さん(49)らから、石見銀山で最多の銀が採れた釜屋間歩や、鉱脈を掘り進んだ露頭掘りの解説を聞き、岩盤に刻まれたのみ跡に触れて往時に思いをはせた。

 この後、仁摩町の古民家を活用した為山塾で、かまどで炊いたボベご飯に舌鼓を打ち、石見銀山資料館の仲野義文館長から、石見銀が海を越え、中国の絹や朝鮮の木綿貿易に使われた歴史を学んだ。

 同大総合政策学部2年の金■さん(20)=中国吉林省長春市出身=は「石見銀が中国貿易に利用されたことを初めて知った。日中交流を深める上で世界遺産になってほしい」と望み、大学院北東アジア研究科2年の金貞香さん(24)=韓国蔚山市出身=は「普段入れない所に行き石見銀山を理解できた。日韓貿易や交流の歴史に関心を持って学びたい」と笑顔で話した。

 (注:■は「森」の木が「金」)

2007年6月3日 無断転載禁止