ロボット撮影の間歩映像公開

ベニヤ板を使った疑似間歩でのカメラ付きロボットの実演に見入る参加者=松江市学園南、くにびきメッセ
 松江高専の学生が製作したカメラ付きロボットがとらえた間歩(まぶ)内部の映像を交え、石見銀山遺跡の価値を語り合う文化講演会が十五日、松江市学園南のくにびきメッセであった。約三百五十人の参加者が、初めて公開される映像にくぎ付けとなり、同遺跡の全容に想像を巡らせた。

 ロボットが潜入したのは、約六百ある同遺跡の間歩のうち三カ所。直径九メートル、深さ二十三メートルの立て坑「村上間歩」では、ウインチを使ってカメラを下ろし、二メートル四方以上の横穴を発見した。

 釜屋間歩の近くにある高さ七十センチ、八十二センチの「八十二号間歩」では、二十七メートルの距離を進入。「一号間歩」でも、学生の遠隔操作に従って駆動音を響かせながら、枝分かれになる坑道を鮮明に映し出し、壁面や天井、新たな縦穴などの姿をとらえた。

 ロボット製作は、立ち入りが禁止されている間歩の実態解明に役立てようと、しまね産業振興財団がロボコン優勝などの実績がある同高専に委託。電子制御工学科五年の学生六人が「縁(えにし)」プロジェクトと銘打ち、二月末から製作に着手していた。

 講演では、九州大の井沢英二名誉教授が石見銀山の生い立ちについて紹介。世界遺産登録に向け「世界の銀経済において、石見銀山が歴史の流れの中で果たした意義は明確だ」と述べた。

2007年6月15日 無断転載禁止