世界遺産委 石見銀山審議持ち越し

 【ニュージーランド・クライストチャーチ27日=引野道生】国連教育科学文化機関(ユネスコ)の第三十一回世界遺産委員会は二十七日、当地で前日に積み残された案件の審査を行い、大田市の石見銀山遺跡の遺産登録可否を決める審議を二十八日に持ち越した。

 委員会五日目の二十七日は、既に登録された世界遺産の保全状況審査や暫定リストの審議を実施。石見銀山遺跡など三十六件の登録可否をめぐる個別審査は午後五時(日本時間午後二時)前から始まり、韓国など三件の自然遺産を審査した段階で時間切れとなった。

 個別審査の冒頭、諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)が石見銀山遺跡の登録延期勧告を示した評価報告書に対し、日本政府が事実誤認を指摘した文書が委員会に受け入れられ、参考資料として二十の委員会国に配布された。

 二十八日は午前九時(日本時間午前六時)から自然遺産六件、複合遺産二件、文化遺産二十五件の順で審査が行われる。文化遺産の石見銀山遺跡は同日、全体の十四番目に審査を受ける見通し。

 石見銀山遺跡の審査がずれ込んだことについて、日本政府代表団の文化庁の土屋定之文化財部長は「果報は寝て待てで、登録が実現するといい。最後まで頑張る」と意欲を示した。

2007年6月27日 無断転載禁止