石見銀山の環境に配慮

 世界遺産への登録が決まった大田市の石見銀山遺跡について、島根県の溝口善兵衛知事は二十九日の定例会見で、環境との共生が登録の決め手になったことを踏まえ、遺跡や山、街道を周遊できるよう整備すれば観光PR面で効果があるとの考えを示した。

 溝口知事は、銀山周辺の山や遺跡から温泉津港に至る街道の自然が「大きなPR材料」と強調。遺産登録の過程で効果的だった環境への配慮した遺跡として位置づける考えを示した。今後の拠点施設や駐車場の整備の必要性にも言及した。

 一方、ニュージーランドで開催されている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の第三十一回世界遺産委員会は同日、三十六件の世界遺産登録の個別審査を終了した。登録が決議されたのは石見銀山遺跡を含む二十二件で、合格率は61%だった。

 現地を訪れていた竹腰創一大田市長は溝口知事と電話で喜びを分かち合ったことを明らかにし「登録の実感がわいてきた。遺跡の真の価値が世界遺産委員会に伝わったことが快挙につながった」と笑顔で話した。

2007年6月29日 無断転載禁止