世界遺産登録で大森町民集会開催

石見銀山遺跡の世界遺産登録決定や今後の方策について、大田市側の説明を聞く大森町民ら=大田市大森町、町並み交流センター
 石見銀山遺跡の世界遺産登録決定を受け、大田市が八日夜、地元・大森町の町並み交流センターで町民集会を開いた。出席した町民六十人は、鉱山遺跡ではアジア初の登録となった快挙を喜ぶ一方、今後予想される観光客の増加に備え、その利便性のアップと、地域住民の生活を両立させるよう、四項目を要望した。

 席上、竹腰創一市長は「住民が大森町文化財保存会を設け、民間で石見銀山資料館を運営してきた長年の地道な取り組みが、世界遺産につながった」と感謝。同遺跡を生かした地域振興策は「地元の暮らしを最優先に問題に対処していく」とし、理解と協力を求めた。

 これに対し、大森町自治会協議会の松場大吉副会長は、観光客のもてなし向上と住民生活の保全を「同じ速度で進めないと、町の良さが崩れる」と指摘。住民らとともに、改善点を挙げた。

 具体的には、パークアンドライド方式で、同町のふれあいの森公園にある石見銀山駐車場を発着するシャトルバスの料金(一日五百円)の引き下げと、雨天時の待機場所の整備を要望。

 大森駐在所員の増員▽町並み保存地区の市道大森市街線の完全一方通行化▽銀山地区での時速三十キロ制限の実施と、排ガスを減らすための路線バスの便数抑制-も求めた。

 説明会終了後、竹腰市長は「町民の暮らしがあるから、世界遺産の石見銀山がある。生の声を今後の対応に生かし、改善を図る」と述べた。

2007年7月9日 無断転載禁止