石見銀山 乗合タクシー実証実験へ

大森町と温泉津や三瓶山を結ぶ公共交通のあり方を協議する委員ら=大田市大田町、大田市役所
 世界遺産に登録された石見銀山遺跡で観光客の利便性向上を図る第四回石見銀山交通問題検討委員会が十日、大田市の大田市役所で開かれた。本年度は、同遺跡の中心・大森町と周辺観光地の温泉津や三瓶山などを結ぶ公共交通の整備を目指し、デマンド型乗合タクシーを運行し、実証実験を行うことを決めた。

 同委員会は国土交通省中国運輸局が主催。昨年度は、大森町民の暮らしと観光客の利便の両立に向け、パークアンドライドを実験。成果は、四月からの石見銀山方式の受け入れ態勢づくりに生かされた。

 登録を受け本年度は、東京など遠隔地の都市から訪れる観光客の周遊エリアを拡大し、宿泊など地元への経済波及効果を高める狙いで、ぜい弱な公共交通の補充を図る。

 委員会には、座長の島根県中山間地域研究センターの藤山浩地域研究グループ科長ら二十三人が出席。十月から十一月にかけて大森-温泉津間と大森-三瓶山間で、予約を受けて運行するジャンボタクシー(七-十人乗り)を一日三往復走らせ、需要調査などの実証実験を行う計画を承認した。同遺跡と出雲空港のアクセス確保も検討する。

 出席者からは、世界遺産委員会で石見銀山が環境面で高く評価されたことを受け、排ガスを抑制するために電気自動車や水素自動車の運行や、来訪者の拠点となるJR大田市駅で宿泊施設やアクセスなどの観光情報を提供する必要性が提起された。

2007年7月10日 無断転載禁止