2会場で石見銀山展が開幕

オープニングセレモニー後、石州丁銀などに見入る関係者=出雲市大社町、古代出雲歴史博物館
 石見銀山遺跡の世界遺産登録を記念した「輝きふたたび石見銀山展」(島根県、大田市、山陰中央新報社など主催)が14日、出雲市大社町の古代出雲歴史博物館と大田市大森町の石見銀山資料館の両会場で開幕した。世界が認めた鉱山遺跡の往時をしのばす展示品が、初日から来場者を魅了した。9月24日まで。

 古代出雲歴博会場の開幕セレモニーには、島根県の松尾秀孝副知事、山陰中央新報社の山根常正社長ら21人が参列。ポルトガル国立古美術館のダリラ・ロドリゲス館長が「石見銀山は今も昔も両国をつなぐ遺跡」とあいさつした。

 来場者は、日本からポルトガルへ16-17世紀に輸出された銀金具がついた「草花蒔絵螺鈿洋櫃(そうかまきえらでんようひつ)」や石州丁銀など大航海時代を想像できる約210点を観賞していた。同館には初日は1479人が来館した。

石見銀山の歴史を伝える古文書に見入る大森小学校の児童たち=大田市大森町、石見銀山資料館
 石見銀山資料館のセレモニーでは、中村俊郎理事長が「皆さんの支援と先人の熱い思いが世界遺産登録につながった。住民が作った資料館で展覧会ができるのは誇り」とあいさつ。竹腰創一市長や大森小学校の児童らとテープカットした。

 江戸初期に釜屋間歩で採れた自然銀で作られた清水寺の秘宝・観音菩薩立像や、毛利元就が寄進した陣羽織の福田衣など貴重な90点を展示。大森小6年の田原由麻さん(11)は「遺跡をきれいにして多くの人に見てもらいたい」と話した。

2007年7月14日 無断転載禁止