赤名峠、島根側にも国境の碑

復元した国境の碑の前で万歳する銀山街道を訪ねる会のメンバーたち=島根県飯南町赤名
 島根県飯南町の銀山街道を訪ねる会が、島根、広島県境の銀山街道・赤名峠に国境(くにざかえ)の碑を復元し2日、沿線自治体の関係者ら30人が出席して除幕式が開かれた。

 従来の碑は1926(昭和1)年、島根県が木製の県境標柱として同町に設置したとされるが、何回か代替わりした後、数年前に朽ち果てて見えなくなってしまったという。

 峠には6月、三次市から120年ぶりに広島藩設置の国境の碑が戻されており、同会が石見銀山の世界遺産登録を機に「島根側も街道一番の難所を後世に伝えるものを残そう」と、復元計画を進めてきた。

 碑は高さ約170センチの石柱で「従是(これより) 出雲國 廣瀬領」などと記されている。赤名トンネル上を通る街道脇へ、6月に復元した碑から約10メートル離れた島根側に設置した。

 式では、安原征治会長(69)が「備後と出雲を行き交う人々が標柱を見て、(国境を越える)感慨に浸ったと思う」とあいさつ。出席者がひもを引いて除幕。山碕英樹町長ほか、沿線の美郷町、三次市布野支所の関係者が祝辞を述べ、街道の活性化に向け、気持ちを新たにした。

 またこの日は、同会と飯南町の有志でつくる銀山街道応援団のメンバー約40人が、峠付近の約1・5キロの沿道で草刈り作業に汗を流した。

2007年8月4日 無断転載禁止