甲府商14-1境 境無念、まさかの 大敗5回に一矢

▽1回戦
甲府商(山梨)001333040|14
 境 (鳥取)000010000|1

【甲府商-境】5回裏境1死一、三塁、赤山誠が中犠飛を放ち、1-7とする=甲子園
▽本塁打 渡辺1号(1)(山本)

▽三塁打 石原▽二塁打 後藤2、杉本、長谷川、深沢、渡辺、大塚▽妨害出塁 渡辺(赤山斉)=9回▽残塁 甲8境6▽併殺 甲1(市川-杉本)=2回、境0▽暴投 道信=8回
▽試合時間 2時間14分

 【評】境は投手陣が振りの鋭い相手打線に捕まり、中盤以降毎回のように失点。拙攻、拙守も重なり、持ち前の手堅い試合運びができないまま1-14で大敗した。

 0-0で迎えた三回。境は連打で一、三塁のピンチを迎えた二死後、二盗を狙った一走を一、二塁間で挟んだが、連係プレーのまずさで三走の生還を許し、先制点を与えた。

 エース山本はこの失点で制球が甘くなり四回、3長短打と失策絡みで3点を献上。五回にはソロを浴び、降板。救援した堤、仲石、道信も相手打線の勢いを止めることができなかった。

 打線は甲府商の米田、清水の継投の前に散発5安打。二回には失策で無死二塁の好機を得たが、送りバントが決められず、絶好の先制機を逃し、五回に赤山誠の儀飛で挙げた1点に終わった。

 独り相撲になった
 ◯…「一生に一度のチャンス。必ずものにしたい」。試合前夜、甲府商戦への意気込みを話したエース山本だったが、相手の強力打線に屈し、あこがれの舞台での1勝はならなかった。

 鳥取大会は抜群の制球力と、直球、変化球のコンビネーションで内野ゴロの山を築き失点はわずか4。堅い守備陣を信じ「打たせて取る」スタイルは山本の代名詞になったが、この日は相手の打球がことごとく野手の頭を越えた。

 「先制され焦りがあった。自分が何とかしなくてはという気持ちが強すぎた」。冷静さを欠き、コースが甘くなったところを狙い打たれ、4回■(3分の0)で5失点。ソロを浴びたところでマウンドを降りた。「バックにもっと頼るべきだったのに」と、独り相撲になった自分の投球を責めた。

 敗戦に言葉少な
 ○…「打ったのは、高めのまっすぐ。なんとか流れを呼び寄せたかった」。境の唯一の得点をたたき出した赤山誠は敗戦のショックで言葉少なに話した。

 五回一死一、三塁で打順が回ってきた。「来た球を打つだけ」と打席に入ったという。初球をはじき返した打球は、中堅への犠飛になり、7点差をつけられ静まりかえったスタンドを沸かせた。

 結局、チームは大敗。自身も途中で交代し「先輩たちと、もっと上を目指したかった」と悔しがった。

 まだ、2年。「来年、この悔しさを晴らしたい。今度はチームを引っ張り、もう一度、甲子園に帰ってきたい」。頼もしい言葉を発した。

2007年8月11日 無断転載禁止

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