古民家解体に合わせワークショップ

飯南町の銀山街道に残る古民家について解説する米子高専の和田嘉宥教授=島根県飯南町上来島、県中山間地研究センター
 江戸時代の建築様式を用い、銀山街道のシンボル的存在になっている島根県飯南町の古民家の解体に合わせたワークショップが18日、同町で始まった。2日間の日程で、初日は郷土史家や建築専門家による講演があり、住民ら60人が地元の銀山街道史や古民家の特徴について理解を深めた。

 古民家は同町下赤名の街道沿いにあり、築100年以上。19日から骨組み部分を残して解体し、パネル資料を展示するガイダンス施設としてリニューアルする。ワークショップは、石見銀山の世界遺産登録を受け、町民に街道史への理解を深めてもらおうと、同町教育委員会が企画した。

 講演では、郷土史家の倉橋英さん(59)が街道をめぐる地元史について説明。銀運搬を支えた「助郷制度」は、周辺の村々から最大で人が400人、馬も300-400頭が駆り出され、12月に三次まで28キロの道のりを運んだと紹介。銀山の繁栄が沿線の村人の苦労によって支えられたことを明らかにした。

 米子高専の和田嘉宥教授(62)は古民家の建築様式を解説。江戸初期に主流だった基礎のない工法を紹介し、「地域特有の様式が残されている」と強調した。

 また、古民家周辺では、建築の課外授業で訪れた慶応大と金沢工業大の学生を交えた交流会があり、住民手作りの「銀山おこわ」が振る舞われたほか、神楽や街道周辺でのキャンドルイベントが繰り広げられた。

 19日は古民家の解体イベントがある。

2007年8月18日 無断転載禁止