石見銀山遺跡・大久保間歩を報道陣に公開

安全対策工事が終了し、報道陣に公開された大久保間歩の坑内=大田市大森町
 世界遺産に登録された大田市大森町の石見銀山遺跡で、最大の坑道・大久保間歩の安全対策工事が終わり二十四日、報道陣に公開された。江戸時代からの大規模な銀の採掘跡がライトに浮かび上がり、最盛期のシルバーラッシュをほうふつさせる。同市は月末から市民優先の実験公開を行い、来春から正式公開する。

 大久保間歩は高品位の銀鉱石を大量に産出した福石鉱床の最下部に位置。江戸初期から明治期まで銀の採掘が行われた。

 安全対策工事では、入り口付近で崩落していた土砂を撤去。公開する坑道百五十メートル区間で見どころとなる四カ所にライトを設置した。

 坑道内の高さ六メートル、幅三メートルの遺構では、江戸時代から鉱脈に沿って掘り進んだのみ跡と、明治期に削岩機で岩を削った跡が対比できる。最も奥に下の金生坑とつながる立て坑があり、立て坑の先に、銀鉱石を採掘した巨大なホール状の空間がライトアップされる。

 同遺跡で現在、公開されている坑道は、龍源寺間歩一カ所だけ。市は、釜屋間歩などが残り、戦国時代後期から銀の精錬や採掘の中心となった仙ノ山本谷地区を歩いて巡る二時間のコースを設定。その目玉として大久保間歩を公開し、来春までの実験公開期間中、坑内の環境調査などを行う。

 三十一日は地元住民を対象に公開。九月から十一月までと来年三月は、一組二十人で、各月の土日に八十人から百二十人の見学希望者を募集する。コウモリの冬眠期にあたる十二月から二月は、月一日程度の公開とする。問い合わせは、大田市石見銀山課(電話0854・82・1600)

2007年8月24日 無断転載禁止