海上から銀山遺跡周辺探訪 親子連れら15人参加

伝馬船に乗り、鞆ケ浦周辺を探訪する参加者ら=大田市仁摩町
 海から見た石見銀山遺跡の魅力を学ぶ講座が25日、大田市であり、松江や出雲市などから訪れた親子連れらが世界遺産に登録された銀の積み出し港などを船で巡り、石見銀が朝鮮や中国に運ばれた歴史に思いをはせた。

 遺産登録を記念して、島根県立古代出雲歴史博物館(出雲市大社町)と石見銀山資料館(大田市大森町)で開催中の「輝きふたたび石見銀山展」の関連講座として県が企画した。

 参加した15人は、同市仁摩町の琴ケ浜沿いにある民泊施設「鞆の銀蔵(かなぐら)」に集合。県教委世界遺産登録推進室の田原淳史文化財保護主任(34)が、博多の豪商・神屋寿禎が戦国時代後期、仙ノ山が光るのを見て石見銀山を開発した伝承を解説した。

 一行はこの後、同時代、銀の積み出し港に利用された鞆ケ浦から五隻の伝馬船に乗り、「鞆の銀蔵」の山根俊隆代表(68)らの案内で海上から遺跡周辺を探訪。海食洞の中をくぐり、外国船が来た可能性がある古龍(同市温泉津町)の港跡で船の係留に使われた鼻繰り岩に見入った。

 出雲市天神町の会社員佐野均さん(45)は「大森とは違う角度で石見銀山を見たかった。船で巡るのは初めてで楽しかった」と話した。

2007年8月26日 無断転載禁止