飯南町と美郷町の銀山街道の会が交流

陰陽を結んだ銀山街道の一部、やなしお道を歩く美郷、飯南両町の住民有志
 石見銀山遺跡の世界遺産登録を起爆剤に、陰陽を結んだ「銀山街道」に再び光を当てようと、街道沿線の美郷と飯南両町の住民有志が1日、美郷町内の「やなしお道」を初めて、共に歩き、往時を追想。手を携えて、街道の保全、活用に取り組み、町づくりに生かすことを確認した。

 美郷町銀山街道を護る会と飯南町銀山街道を訪ねる会の31人。

 両町は陸路の銀山街道大森-尾道ルート沿いに位置し、隣接。美郷町内の銀山街道は西から東へ、小松地から湯抱、粕渕を経て、江の川の支流の沢谷川沿いに九日市、出雲との国境となる酒谷までの約28キロで、国境を越えた下赤名から赤名峠まで約10キロの飯南町内の銀山街道へと続く。

 やなしお道はその一部で、美郷町小松地と湯抱を結ぶ約6・4キロの尾根道。初代石見銀山奉行・大久保長安の指揮の下に整備された。

 世界遺産登録を目指す動きが活発化する中、美郷町で昨夏、「護る会」が、飯南町で今春「訪ねる会」が相次いで発足。歴史を掘り起こして先人の苦労を生かし、協力して地域活性化につなげようと、交流が始まった。

 この日は、現地、美郷町側の案内で、3班に分かれてやなしお道を踏破。訪ねる会の安原征治会長(69)=飯南町下赤名=は「長い距離にわたって当時の面影をよく残している」と、感心。護る会の林栄毅会長(60)=美郷町粕渕=は「会同士の交流は初めて。今後もネットワークづくりに向け、情報交換していきたい」と話した。

2007年9月1日 無断転載禁止