(60)ビンズイ 舞い降りて尾っぽ振る

突然舞い降りたビンズイ。小柄だが凛(りん)とした雰囲気を漂わせる=松江市美保関町
 早朝に訪れた松江市美保関町の美保関灯台近くで、「ズイッ、ズイッ」とさえずりながら飛ぶ鳥の声を耳にした。ビンズイである。レンズを向けると、右足にはめられた環(わ)に目が留まった。

 ビンズイはスズメ目、セキレイ科。体長約15センチ。高原周辺の疎林などに生息する漂鳥。背から羽にかけて緑褐色、胸から腹が淡褐色で、黒褐色の縦の斑点があるのが特徴だ。

 ビンズイの右足の環は、環境省が全国的に鳥類の渡りの分布やルートを解明するため行っている標識調査のためのもの。日差しに反射し、微妙な光を放っていた。

 突然、林から灯台近くに舞い降りてきた。うろうろしながら尾っぽを上下に振っている。愛嬌(あいきょう)を振りまく子どものようで愛着を感じた。周囲を大きく入れ、日中シンクロで撮影した。

2007年9月4日 無断転載禁止