大学生ら石見銀山を学ぶ

清水谷製錬所跡の説明板に見入る石見銀山体験講座の参加者ら=大田市大森町
 世界遺産に登録された石見銀山遺跡を、全国の大学生らが学ぶ石見銀山体験講座が21日夜から大田市大森町で始まり、参加者は遺跡を歩いて戦国時代後期から銀の採掘や精錬を行った人々と歴史に思いをはせた。

 6回目となる同講座は、次代を担う学生や大学院生らに石見銀山を学んでもらい、将来の研究者を育成する狙いで開催。松江のNPO法人「もくもく」が主催し、今回は学生や世界文化遺産の暫定リストに掲載された富岡製糸場を持つ群馬県の富岡市職員ら21人が参加した。

 3泊4日の日程で、参加者は22日には大田市石見銀山課の職員から世界遺産として同遺跡が持つ普遍的価値についての講義を聴いた後、銀の採掘や精錬の遺構が集中する仙ノ山本谷地区を視察。実験公開中の大久保間歩や清水谷製錬所跡などを巡った。

 九州大文学部4年で、社会学を専攻する黒木奈々恵さん(22)は「過去からの人の営みや自然条件が理解できたのが新鮮で、世界遺産だと納得できた。さらに学びたい」と笑顔。

 別子銅山の保存活用に取り組む愛媛県新居浜市別子銅山文化遺産課の坪井利一郎課長(58)は「国内で入れる坑道の中で大久保間歩は日本一だ。江戸期の手掘りの跡と明治期、火薬を使って坑道を広げた跡が両方残り、時代的技術の変遷が対比できて面白い」と話した。

2007年9月22日 無断転載禁止