大田三中で松江高専の出張授業

松江高専の箕田充志准教授に教わり、螺灯の教材キットを組み立てる生徒
 世界遺産に登録された石見銀山遺跡で、探査ロボットを使った間歩内部の映像撮影などをしている松江高専の出張授業が十一日、大田市水上町の大田三中であった。全校生徒四十四人は教材キットを使って江戸時代、坑道内の灯明に利用された螺灯(らとう)づくりに取り組み、銀山の歴史に思いをはせた。

 授業は、松江高専がものづくりを通じて当時の採掘をイメージし、最先端の工学技術が遺跡の解明に生かされていることを知ってもらうために企画。銀の採掘が行われた仙ノ山のふもとに位置する同校を会場に選んだ。

 この日は松江高専の教官や学生ら七人が訪れ、生徒は二班に分かれて学習。箕田充志准教授(36)は、サザエの貝殻に油と灯心を入れて使われた螺灯を模し、発光ダイオードを用いて開発した教材の組み立てを指導した。生徒たちは慣れない手つきでハンダごてを使い、抵抗器と電池、青やピンクなどの発光ダイオードを組み上げ、サザエの貝殻に収めた。

 一方、久間英樹准教授(45)は、撮影映像を紹介し、坑内は横穴や立て坑が複雑に入り組んでいる構造を説明。生徒たちに探査ロボットの操作を体験してもらい「自分たちで作った螺灯を持って間歩の中に入ってほしい」と呼び掛けた。

 同校三年生の水田望美さん(15)は「工作は苦手だけれど、ダイオードが光ってうれしい。昔の人の知恵はすごいと思う」と話した。

2007年10月12日 無断転載禁止