石見銀山の新資料・仁摩文化展で公開

永久鉱山で銅鉱石の採掘に従事した作業員を記録した「永久坑内詰め所」
 世界遺産に登録された石見銀山遺跡内にある銅が採掘されていた大田市仁摩町の永久坑道の大正期の作業員詰め所や、永久鉱山が閉山に陥った一九四三年の水害後の様子を撮影した古い写真の複写三点が見つかった。当時の操業や休止を物語る貴重な資料となりそう。

 大田市仁摩町の郷土研究家・児島久友さん(61)が、旧家の古い写真を一九七五年に複写。三、四の両日の仁摩文化展を前に、公民館への寄贈資料の紹介を企画した仁万・天河内文化協会の和上豊子会長(65)と山内博道理事(62)の調査で分かった。

 坑内詰め所の複写には作業服姿の男性十八人と時計や電灯、勤務表が写り、銅採掘の様子を記録。水害後の複写は、坑道近くにあった売店の調進所などが土石流に埋まり、壊滅的な打撃を伝えている。大正期の大田市大森町の銀山蔵本坑口を写した複写もあった。

 元の古写真の所在は不明とされており、児島さんは「資料を残しておいて本当に良かった。近代の石見銀山研究に役立てば幸い」と話している。

2007年11月4日 無断転載禁止