浜山中が阪神大震災被災地を取材

「命」をテーマに阪神大震災の取材をする浜山中の二年生=神戸市内
 教育に新聞を取り入れるNIE実践校の出雲市松寄下町の浜山中の二年生が、修学旅行で阪神大震災の被災地を訪ねて、「命」をテーマに関係者を取材した。中学生記者たちは、被災者の声をつづった取材メモを基に今後、新聞を作製し、胸に刻んだ「震災」を友人や家族に伝える。

 二年生は総合学習の時間で「命」「平和・異文化」など四テーマの授業を実施。京阪神への修学旅行でテーマ別に取材することにし、「命」の四十人は六班に分かれ、神戸での被災地取材を通して「生きる」という意味を考えることにした。

 プールの水でしのいだ水洗トイレや被災時に外国人が受けた差別と支援、救出に力を発揮した近所のきずな。生徒は、被災者の声を紡ぎながら「たった数秒であらゆることが変わる」と教えられた震災に思いを巡らせた。

 いまだに孤独死があり、倒壊家屋が整理された後の空き地も目立つ神戸。被災地の現状を突きつけられた印象を抱く生徒も多く、勝部由輝君は「震災のつめ跡は消えていない」と記した。

 一方で、環境防災科を備えた神戸市垂水区の舞子高校での取材では、防災と向き合う高校生に刺激を受けた。堀江満里奈さんは、被災者から聞いた「生きていると何でもできる」との言葉が忘れられず、記事にした。

 浜山中生徒のひたむきな取材活動は被災地でも関心を持って受け止められ、十月二十五日付の地元・神戸新聞に、「言葉 心に響いた」との見出しで、ローカル面トップ記事で取り上げられた。

2007年11月7日 無断転載禁止

こども新聞