石見銀山遺跡調査整備委員会が最終会合

 石見銀山遺跡の世界遺産登録に向け研究者らが指導助言してきた島根県の同遺跡調査整備委員会の最終会合が二十日、大田市のあすてらすであり、総合調査の成果などが報告された。登録に伴い県は遺跡の保存管理と価値の掘り下げに取り組む新たな委員会を本年度内に立ち上げ、国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会が六年ごとに行うモニタリング(経過観察)などに備える。

 同委員会は一九九六年に発足し、最終会合には委員七人と県、市の担当者ら二十人が出席。藤原義光県教育長が「登録はゴールではなく新たなスタート」と述べ、保全などに息長く取り組む姿勢を強調した。

 続いて発掘調査や石造物調査などの成果が紹介され、委員は交易をめぐる新資料の発見が期待される水中考古学調査を沖泊などの港で実施するよう提案。

 県は、世界遺産の価値証明を主とする調査研究から、価値を高め分かりやすくする基礎研究とテーマ別研究に切り替え、登録時に世界遺産委員会から求められた東アジアの鉱山比較研究などを実施する方針を示した。

 文化庁の西山和宏文化財調査官は「登録後、石見銀山遺跡がどうなるのか、国民と世界が注目している。国、県、市で緊密な連携を取り価値が高まる方策を進めたい」と話した。

2007年11月20日 無断転載禁止