世界遺産センター、坑道や精錬施設復元 精製法再現も検討

 大田市は、世界遺産に登録された石見銀山遺跡の価値や歴史を紹介する世界遺産センター(大森町)の展示棟と収蔵体験棟の整備方針を固めた。坑道や精錬施設を復元するほか、精製法の再現も検討。十二月三日の定例市議会初日に関連議案を提出し、議決を経て月内に着工、来年十月にフルオープンを目指す。

 同センターは三棟分棟方式で建設され、十月四日にガイダンス棟がオープン。六万人の来訪者が訪れている。

 展示棟は、鉄筋造り一部鉄骨造り瓦ぶき一部二階建てで、七百二十平方メートル。銀の採掘が行われた間歩や精錬所建物を一部復元し、銀の大鉱脈を掘り当てた鉱山師・安原伝兵衛が徳川家康から拝領した「辻が花染丁字紋道服」(国重要文化財)のレプリカを作成、展示する。

 収蔵体験棟は、鉄筋造り瓦ぶき平屋建てで三百二十八平方メートル。出土品を保管し、銀精錬に用いられた灰吹法の再現を検討する。

 両棟の建設費は二億四千六百七十五万円で、展示工事費は二億四百七十五万円。フルオープン後は、島根県と同市の専門職員が世界遺産センターに常駐し、調査研究の拠点として役割を果たす。

2007年11月30日 無断転載禁止