石見銀山の「天敵」 竹伐採

伐採した竹をチップ加工機に入れる参加者ら=大田市仁摩町
 世界遺産に登録された大田市の石見銀山遺跡で二日、同市のNPO法人・緑と水の連絡会議(高橋泰子理事長)が、放置しておけば遺跡を壊す竹を伐採した。市民ら五十人のボランティアが参加し、テングス病にかかった竹などを刈り取ってチップに加工した。

 同遺跡でははびこる竹が遺跡を破壊し、枯れた竹が景観を損なうため、同会議が「世界遺産を守る森づくり」として昨年末に続き作業を実施。今年はウイルス感染により数年で竹やぶが山ごと枯れ、広島や山口で広がっているテングス病対策を兼ねて行った。

 今回は、緑の募金活動に取り組むコンビニエンスストアチェーン・ローソンの加盟店オーナーら十人も参加。明治から大正期、主に銅を採掘した同市仁摩町の永久坑の周辺で約五百本の竹を伐採。地元で竹の有効活用に取り組むグループ「大国竹取物語」(門崎匡代表)の加工機でチップにした竹を、雑草の繁茂を防ぐために一帯に敷き詰めた。

 同会議の和田譲二事務局長(47)は「石見銀山遺跡でもテングス病の竹が広がりつつある。放置すると、竹が全滅するのでボランティアの力を得て早めに対応したい」と話した。竹の伐採は二十二日から二十四日にかけて同市大森町の栃畑谷でも行う。

2007年12月2日 無断転載禁止