出雲・浜山中生徒が被災地避難所体験学習

避難所に見立てた教室で、ペットとともに訪れた足の不自由な男性の受け入れの可否について、話し合う生徒ら=出雲市松寄下町、浜山中学校
 17日で、阪神淡路大震災の発生から13年目を迎えるのを前にした13日夜、出雲市松寄下町の市立浜山中学校の2年生が昨秋訪れた被災地・神戸市などでの取材を基に、同校の教室を避難所に見立てた疑似体験学習に教職員や保護者、住民らと取り組んだ。車いす利用者の受け入れの可否など、実際にあった諸課題と向き合いながら、「命」や「絆(きずな)」について考えた。

 同校は教育に新聞を取り入れるNIEの実践校で、総合的な学習の時間の「命」コースで学ぶ生徒たちが、京阪神への修学旅行で被災地を訪問。今回の避難所体験学習も、その際にメモや胸に刻んだ被災者の声、自らの思いを生かして企画し、シナリオを描いた。

 この日は、避難所となった教室と廊下で、電気や水道も使えず、誰もが不安な気持ちを抱く中、食事の分配などの諸問題に直面する設定で実施。参加した約70人が被災者の胸中に思いを巡らせて意見を出し合い、最善策を探った。

 また、被災して家族や家を失った、犬を連れた車いすの男性の受け入れについては、「犬の世話はできない」との意見の一方で、男性は全員で世話をするという方針で一致。避難所という社会で、一定のルールを守りつつ、人の結びつきを重んじて生活する難しさ、大切さを体感した。

 これに先立ち、同コースで学ぶ40人の生徒は、出雲市内のショッピングセンターで、被災地の取材を通し、まとめた新聞計1200枚を市民に配布し、同震災の風化防止に一役買った。

2008年1月13日 無断転載禁止

こども新聞