阪神大震災教材に「命」の出前授業

阪神淡路大震災の現地取材を基に、1年生に出前授業をする2年生=出雲市松寄下町、浜山中
 阪神淡路大震災を通して「命」をテーマに授業を重ねる出雲市松寄下町の浜山中の2年生が15日、現地取材でまとめた教材を基に、1年生に13年前の大震災を語り継ぐ「出前授業」をした。震災の教訓を後輩に伝え、自分たちの問題として考えようと企画した。

 出前授業をしたのは、総合的な学習の時間で「命」コースで学ぶ2年生40人。昨年10月の修学旅行で、神戸市など被災地を取材。被災者の声を聞き取る中で、語り継ぐことが防災の力になると気付き、取材内容を後輩に伝えることにした。

 授業では、震災時の映像を見た上で、家族を失った被災者の心の傷や防災を研究する高校生の姿を紹介。混乱時の避難所を想定し、ペットを連れた高齢者の受け入れ判断など実際にあったケースを教材に、被災を現実のものとして話し合った。

 震災で息子を失った男性を現地で取材した木村由奈さんは「阪神淡路大震災は、後輩の1年生が生まれたばかりの出来事だったが、大切な人をなくした人が多いことを授業で伝えたかった」と話した。

 同校は13日にも、現地取材を基に制作した新聞を出雲市内で配ったほか、校内で避難所体験をして、防災について考えた。

2008年1月15日 無断転載禁止

こども新聞