大田市が石見銀山遺跡の落石対策

 世界遺産に登録された大田市大森町の石見銀山遺跡で昨年末に生じた落石で、大田市は十六日、二月下旬までに龍源寺間歩に向かう市道銀山線沿線に仮設防護柵を設けるなどの対策を発表した。同間歩は観光客の人気スポットになっており、市は「抜本的な対策が必要不可欠」とし、四月以降に本格的な安全対策工事に着手する。

 落石は、同町自治会協議会が危険性を指摘し、安全緊急対策を要請した、龍源寺間歩の約五百メートル北東の市道で発生した。

 その後、同間歩の管理会社が一帯の新切間歩から福神山間歩にかけて要害山の東斜面八ヘクタールの地表を概略調査。市道沿線の帯状区域と、斜面の複数個所が落石の恐れが高く危険と判明した。

 このため、市は一千万円の事業費で、福神山間歩から市道沿い百十メートル区間にH鋼を立て鋼材を張り仮設防護柵を設置。二週間の施工期間中、市道を全面通行止めとし、龍源寺間歩を閉鎖する。

 さらに、二月下旬まで個別の岩の位置や形状を詳細に調査。落石の恐れがある岩を鉄製ロープで固定したり、岩のすき間に接着剤を入れ鉄製ネットで覆うなどの工法を検討し、四月以降に着工する。事業費は億円単位が予想され、国の財源充当を目指す。

2008年1月16日 無断転載禁止