石見銀山遺跡調査活用委が初会合

県と市の担当者から今後の対応について説明を受ける委員ら=大田市大田町、あすてらす
 世界遺産に登録された石見銀山遺跡のあり方を指導助言する島根県の石見銀山遺跡調査活用委員会の初会合が八日、大田市のあすてらすであり、町田章・前奈良文化財研究所長を委員長に選出。大田市は観光客を運ぶ路線バスの排ガスや振動問題に対し、環境負荷が少ないエコカーを導入する方向で検討していることを報告した。

 同委員会は、大学や研究機関と連携を深めるため、島根大や島根県立大、世界遺産専攻を持つ筑波大、三瓶自然館などの研究者ら十五人で構成。自然環境や観光、地質の視点からも提言する。

 初会合で、県の藤原義光教育長は二〇〇八年度、文化財課に世界遺産室を残し、市が整備している石見銀山世界遺産センターに県から研究員を配置する方針を表明。「調査と保存、活用で石見銀山は国内の世界遺産で一番良い取り組みをしていると評価されるようにしたい」と意欲を示した。

 審議では、市がエコカー導入のほか、林道仙ノ山線を舗装して世界遺産センター裏手から林道への遊歩道などを整備し、同遺跡の核を見やすくする方針を説明。県教委は、最盛期の石見銀山のビジュアルな復元図を作って情報発信し、東アジアの鉱山と比較研究を進める計画を示した。

 委員からは、十月の同センターのフルオープンを機に県外にある石見銀山関連の資料の寄贈を呼び掛ける提言や、大学の枠を越えて大学生が調査研究に参加できる仕組みづくりを求める意見が出された。

2008年2月8日 無断転載禁止