テングス病拡大防止へ 竹林の感染実態調査

テングス病に感染し、枝先が縮んでほうき状になった竹=大田市大森町
 世界遺産に登録された大田市大森町の石見銀山遺跡で十一日、竹林の健康診断ワークショップがあり、遺跡の保全活動に取り組む市民ら十八人が、テングス病のまん延に歯止めをかけるため、まず、感染した竹の実態調査に乗り出した。

 同遺跡の景観保全を目指す同市のNPO法人・緑と水の連絡会議が、環境省と共同で企画した。

 テングス病は、マダケとハチクが菌に感染して発症。広島や山口などで被害が広がっている。発症すると、竹の枝先の葉が縮んでほうき状となり、最終的に竹林全体が枯れて白骨化し景観を損なうほか、地盤が弱くなる。

テングス病の感染状況を調べる参加者ら=大田市大森町
 初めに同市大田町の島根中央地域職業訓練センターで研修会があり、同連絡会議の和田譲二事務局長が、昨春から調べた結果、遺跡の核を成す銀山柵内で25%を占める竹林の約半分が感染している可能性を指摘した。

 参加者は、専門家から病気の進行状況を七段階に分けて地図に記す手法を教わり、三班に分かれて仙ノ山本谷、要害山、銀山地区を調査した。このうち、銀山地区では吉岡出雲の墓所周辺などで、感染して枯れかけた竹が随所で確認された。

 和田事務局長は「テングス病に対する啓発活動を続け、官民が協働し感染した竹を優先的に伐採し焼却するようにしていきたい」と話した。

2008年2月13日 無断転載禁止