大田市が銀山受け入れ態勢見直しへ

龍源寺間歩行きの路線バスに乗り込む観光客たち。バスでのピストン輸送が銀山地区で排ガス問題を引き起こしている=大田市大森町、資料
 世界遺産に登録された石見銀山遺跡で、急増した観光客を運ぶ路線バスについて、大田市は二十六日、三月中に見直し策をまとめ、世界遺産センターがフルオープンする十月からの実現に向け準備する方針を示した。おひざ元の大森町自治会協議会は路線バスが住民生活を脅かすとして、四月からの全廃などを求めた陳情をしており、地元で論議を呼びそうだ。

 石見銀山交通問題検討委員会で、和田亮販売流通課長が説明した。

 大森地区への観光入り込み客は二〇〇六年の四十万人から〇七年は七十二万人に増加。路線バスの排ガス、騒音などが問題になり、観光客から乗車待ちなどの苦情が相次いだことから、市でパークアンドライドの見直しを検討している。

 その方向性では、昨年十二月の陳情の趣旨に沿い石見銀山では歩く観光を基本に設定。産業と自然が共生する遺跡にふさわしく同センターと大森地区間で観光客の移動手段は、環境に配慮したバスの導入を模索。運行路線や形態を見直す。

 和田課長は、三月中に同協議会と話し合う考えで「四月から仕組みを大きく変えるのは難しい。最短で十月に向け行いたい」とした。

 これに対し、大森町自治会協議会の松場大吉副会長は「正式な回答を待つが、四月からの実施を強く要望したい」と話した。

2008年2月26日 無断転載禁止