未探査間歩の映像初公開 松江高専が研究発表

松江高専が開発し、トリコンが販売するLEDを使った「銀王国まぶらとう」=松江市西生馬町、松江高専
 世界遺産登録された石見銀山遺跡の価値を伝えようと、松江高専(松江市西生馬町)の学生が製作した間歩探査ロボットによる調査結果などを報告する同校の研究発表会が一日、松江市朝日町の松江東急インで開かれる。未探査だった間歩内映像を初公開するほか、会場では石見銀山の新たな土産物として同校が開発した発光ダイオード(LED)を使用した螺灯(らとう)のランプも販売する。入場は無料。

 発表会は、九州大学の井沢英二名誉教授が「石見銀山は世界をどのように変えたか」と題して講演し、松江高専の教員が古文書や間歩内部の映像をもとに研究成果を報告する。映像は探査ロボットを使い、一号と百十五号の縦穴間歩の中の撮影に成功し、新たに発見された多数の横穴などを紹介。間歩の形状をレーザースキャンで計測した映像も公開する。

 LED螺灯は、サザエの貝殻に油を入れて火をともし、薄暗い間歩の中で使われていた明かりをLEDを使い再現した商品。貝殻は同県海士町の「サザエカレー」の生産で出たもの。松江高専が開発し、島根県邑南町のトリコンが「銀王国まぶらとう」として商標登録して今年、販売開始した。LEDは八色あり、税込み価格は千四百八十円。

 松江高専はしまね産業振興財団から研究経費を得て、ろうそくの炎の雰囲気に近い二種類を新たに開発しており、石見銀山の新たな土産物としての定着を目指している。

2008年2月29日 無断転載禁止