浜田川の研究 原井小学校6年生(浜田)

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力合わせてきれいに 水質や歴史1年かけ学習

 浜田市港町の原井小学校の6年生38人が、同校の近くを流れる浜田川を1年かけて調べた。水はきれいだろうか。どんな魚がすんでいるのか。昔はどんな川だったのか。児童たちは学習を通して、「浜田川をきれいにするには、市民一人一人ができることをすることが大切」と呼び掛けます。

■下流ほど汚い

 宇野小学校(浜田市宇野町)の人たちと一緒に、浜田川の水質を簡易分析器具で調べました=検査結果グラフ参照。

◆水質検査をしました◆
 この器具は、COD(化学的酸素要求量)を調べるもので、試験紙がピンク色ならきれいで、緑色に変化すると汚れがひどいことを示します。上流部ではピンク色で「きれい」でしたが、中流の石央文化ホール前では緑色で少し汚く、下流の亀山橋前では黄緑色でさらに汚かったです。下流になるほど汚いことが分かりました。

■どんな魚がいるか

 浜田河川総合開発事務所(同市竹迫町)からもらった資料を基に上流、中流、下流に分けて、どんな魚がいるのか調べました。

 上流、中流、下流のどこにもいる魚の中にカマカツという魚がいます。この魚は水質汚染の影響を受けやすい魚といわれています。この魚がいるということは川がきれいだということです。でも、浜田川下流では見た目は緑色で濁っているし、くさくて長くそこにいられないぐらいでした。

 この魚を守るためにも浜田川をきれいにしたいと思いました。

浜田川の下流を調べる原井小6年生=浜田市港町
■川の歴史

 昔の浜田川はどんな川だったか、調べました。その結果、川の形や水質が昔と変わっていることに気が付きました。

 昭和20年代(1945-)はきれいで、魚を捕ったり泳いだりしていたそうです。ところが、同40年代の川は今より汚かったと聞きました。

 当時は魚の加工業が盛んで、工場があり、魚の廃棄物をそのまま川に流していたそうです。民家の人たちも生ごみを直接川に流していたそうです。上流にダムができ、流れが悪くなったのも原因と聞きました。

 そのころは“死の川”とか“日本一汚い川”と呼ばれていたそうです。つまり、わたしたち人間が自分勝手に川を汚してきたのです。当時は環境問題に対する意識がなかったと聞きました。

 今は、環境に対する意識が高まって、当時に比べると、少しずつですが、きれいになってきています。

■低い下水道普及率

 家庭排水について調べたところ、浜田川が大変なことになっています。多くの家庭排水が流れ出ているのです。そこで、浜田市の下水道の普及率について市役所に聞きました。浜田市全体の下水道普及率は32・1%でした。広島県の普及率も調べました。広島市は92・1%。浜田市の普及率が低いことが分かりました。

◆家族への浜田川アンケート◆
■親に聞きました

 わたしたちのお父さん、お母さんにアンケートをしました=結果表参照。

 浜田川がきれいか汚いかを聞いたところ、70%の人が「汚い」と答えました。「きれい」と答えた人の中には「30年前よりきれいになった」という意見がありました。「汚い」と答えた人では「昔よりきれいになったけど、汚いのに変わりはない」と書いてありました。

 使ったお皿を洗うときに紙や布などで油を落としているか聞いたところ、ふいている人は21人中6人でした。多くの人が「汚い」と思っているけど、家庭排水を流さない工夫をしている人は少ないことが分かりました。

■ごみを拾いました

 川をきれいにするために、わたしたちに何ができるか考えました。その結果、川の周辺のごみ拾いができると思い、実行しました。

 中流周辺でたばこの吸い殻、たばこの箱、花火、菓子の袋、ペットボトルなどが落ちていました。このとき、中流のきれいなところでも家庭の油が流れていました。


市民へのメッセージ 協力すればきっとできる

 わたしたちは、浜田川についての学習を通して、「地域にあるものを大切にしよう」と思うようになりました。今、川を汚さないために気をつけていることは、空き缶などのごみをポイ捨てしない▽油をそのまま排水溝へ流さない▽食器の汚れは布でふき取る-などです。

 普段見ている下流は緑色に濁っています。その原因は私たちがごみを捨てて、自分勝手なことをしているからです。浜田川がきれいになればいいなぁと思っているだけなら誰でもできます。でも、ごみ拾いなど実行に移すのは難しいことです。川は地域のものです。みんなで協力すれば、きっと島根県の中でも一番きれいな川になると思います。一人では何もできないけど、みんなで協力すればきっと生まれ変わります。だから、家庭でも油をそのまま流さないなど気をつけてみてください。 (原井小学校6年生一同)

2008年3月18日 無断転載禁止

こども新聞