大田市が石見銀山パークアンドライド見直しへ

 世界遺産に登録された石見銀山遺跡の観光客受け入れ態勢で、大田市は18日、3月定例市議会の全員協議会でパークアンドライド方式を見直す方針を明らかにした。地元住民の要望に伴い、10月から龍源寺間歩と銀山公園の区間は路線バスを廃止。黄金週間期間から交通実験を行い、観光客の利便性を図る別の移動手段を検討する。

 観光客の人気スポットの同間歩がある銀山地区では、登録で急増した来訪者を運ぶ路線バスの排ガス、騒音問題が発生。昨年12月に大森町自治会協議会が、同地区での路線バス廃止などを要望していた。

 大田市は「遺跡と自然、人々の調和」を重視した7項目の見直し案を示し16日に同協議会の了承を得たと説明。

 同案では、大森の町並み保存地区と銀山地区を歩くゾーンに設定。路線バスを廃止し、2.3キロの区間で別の移動手段や、障害者と高齢者向けの福祉車両を考える。環境に対応した北陸電力開発の電気バス導入を検討し、4月中旬に地元住民を対象に実験走行を行う。

 さらに、新たに遺跡と環境を保全する費用を来訪者に負担してもらう目的で、世界遺産センターの駐車場と銀山公園など3カ所で、保全協力費として駐車料金を徴収する。路線バスの見直しに伴う交通実験は4月26日から5月31日まで実施し、合わせて保全協力費を実験的に求める。

 一方、昨年末の落石で市が要害山すそ野を調査し、36カ所で市道銀山線に落石の危険性があり、23カ所で対策が必要と判明。2008年度に本格的な落石防止工事を行う。

2008年3月18日 無断転載禁止