中村ブレイスが石見銀山文化賞を創設

 大田市大森町の義肢・装具メーカー、中村ブレイス(中村俊郎社長)が二日、石見銀山遺跡の世界遺産登録一周年と創業三十五周年を記念して、石見銀山文化賞を創設したと発表した。銀山の調査研究や文化財保護などに尽力した個人や団体を表彰。第一回は本賞を京都国立博物館の村上隆保存修理指導室長、特別賞を同町の銀峰山・清水寺に贈る。

 創設の狙いについて、中村社長(60)は「遺産登録でお世話になった人々への感謝と感激を忘れずに、末永く続けて銀山ファンを増やしたい」と強調した。

 世界遺産にふさわしい新たな発見を目指す研究者や、文化面で貢献した個人などを地元と全国、海外から独自に選考。毎年、表彰を行う。文化庁の「市民から文化力プロジェクト」にも参加し、文化庁が同社の取り組みを情報発信する。

 村上氏は、島根県の石見銀山遺跡調査活用委員会委員を務め、著書の「金銀銅の日本史」(岩波新書)で同遺跡の価値を紹介。石見銀山で最古の歴史を誇る清水寺は、鉱山師の安原伝兵衛が徳川家康から授けられた国指定重要文化財の「辻ケ花染丁字文道服」などを保護し、来訪者に銀山の歴史を紹介してきた。

 表彰式は昨年、遺産登録が決まった日に合わせ六月二十八日、同町のなかむら館で行い、それぞれ賞金五十万円と盾を贈る。

2008年4月2日 無断転載禁止