西村京太郎氏が石見銀山を取材

石見銀山資料館の仲野義文館長から説明を聞く西村京太郎氏(中央)=大田市大森町
 世界遺産に登録された大田市大森町の石見銀山遺跡を四、五の両日、推理小説作家の西村京太郎氏(77)=神奈川県在住=が取材で訪れた。石見銀山を舞台の一つにした十津川警部シリーズの作品を執筆中で、遺跡の奥深い歴史や、文化を守ってきた地元住民の取り組みなどを知り、創作意欲を高めた。

 西村氏は、講談社の月刊誌「現代」三月号から、十津川警部シリーズの推理小説「トリアージ-生死を分けた石見銀山」の連載をスタート。九月号まで七回掲載する。

 作品は、十津川警部が逮捕した死刑囚が獄中で、世界遺産になった石見銀山遺跡の爆破計画を聞き、警部に警戒を促し、警部が銀山を訪れるストーリー。

 西村氏は、同遺跡を現地取材するのは初めてで、四日は熊谷家住宅など町並み保存地区を視察。石見銀山資料館で仲野義文館長(42)から、石見の銀が東アジアの歴史に重要な役割を果たした史実について説明を受けた。

 西村氏はとりわけ、地元住民が市の旧邇摩郡役所解体にストップをかけ、展示品を持ち寄り民間で資料館を運営してきたことを「皆さんが昔の資料をよく残してきたことがすごい」と高く評価。今後の作品づくりに向け「大森の町並みを書きたい。面白くなりそうだ」と笑顔で話した。

2008年4月5日 無断転載禁止