(1)歩行 1・ウオーキングの効果

さわやかな秋空の下、ウオーキングで健康づくり
血管年齢若返り骨強化

 朝夕もさわやかになり、スポーツの秋が到来。健康のためにちょっと体を動かしてみませんか? シリーズのスタートは「歩行」をテーマに取り上げ、最も親しみやすい運動「ウオーキング」の効果について紹介します。

 「老化は脚から」と言われるように、加齢とともに脚力は低下し、五十歳代では若いころの約50%の筋力しかなく、以後十年で5%ずつ低下します。

 しかし、脚の筋力は、年齢との関係ではなく、日々の歩数に比例して維持、向上することが分かっています。歩くことは、加齢とともに硬くなる血管の壁の筋肉をリラックスさせる効果があり、二週間程度のウオーキングで最大血圧(上の血圧)を約10%低くします。最大血圧の10%の低下は、血管年齢を十歳分も若返らせた計算になります。

 さらに、ウオーキングの習慣は、自転車や水泳と比べても、体脂肪の減少や減量の効果が期待できることも分かってきました。自分の体重をしっかり脚全体で支えて歩くことは、骨への刺激になるだけでなく、血やホルモンの流れを増加させ、加齢による骨の損失を減らして再び骨を強くする働きがあります。

 ウオーキングを続ける目標ができ、それを一緒にする仲間ができることは、心の健康の増進にもつながるのではないでしょうか。ウオーキングの効果を理解し、長く安全に続ける習慣がつくことを期待しています。

 (松江医療福祉専門学校理学療法士科専任講師・南場芳文)

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 普段の生活で手軽にできる運動やリハビリ法など健康維持のコツを、松江医療福祉専門学校の理学療法士、作業療法士の皆さんに紹介してもらいます。

2008年5月23日 無断転載禁止