(3)歩行 3・背筋伸ばし腕の振り意識

ウオーキングは背筋を伸ばして視線は前へ。腕の振り方もポイント
 人の歩き方には個人差があり、さまざまな歩き方があります。歩き方が適切でない場合には悪い姿勢を助長したり、関節や筋肉のけがを生じたりすることがあります。ウオーキングにおいても同じことがいえるため、健康増進のためにも次のことを意識して取り組んでください。

 (1)頭のてっぺんからつり上げられたように背筋を伸ばし、視線は前方へ向けます。

 (2)おなかに軽く力を込めて引っこめます。全身の土台である体の中央部が安定します。

 (3)腕は前に振るよりも、ひじを後ろへ振るように意識します。前に振るように意識すると、上半身と下半身のひねりのバランスが悪くなります。

 (4)両足の幅は腰より少し狭い程度で、足の先は進行方向に対してやや開きます。

 (5)けり出しは親指を中心に、振り出した足はかかとから着地します。しかし、かかとからの着地を意識しすぎるとブレーキがかかってしまいますので注意してください。

 (6)歩くテンポに合わせて呼吸のテンポも「スッス、ハー スッス、ハー」と一定にします。

 坂道や段差でも足の動かし方が大切です。上り坂ではけり出しを意識して推進力をつけ、下り坂ではかかとからの着地でブレーキを意識します。階段を上るときはけり出しを意識し、下りるときはつま先着地でブレーキをかけながら一歩一歩確実に行うよう心掛けてください。

 最初は普段使わない筋肉が悲鳴を上げ、筋肉痛になることがありますので、まずは短い距離から無理をせずに行い、徐々に距離を伸ばしてください。速く、遅くと歩くスピードに強弱をつけるのもよいでしょう。意識したウオーキングが習慣化することで、日常生活でも無意識に適切な歩行ができるようになります。

 (松江医療福祉専門学校理学療法士科専任講師・吹田慎治)

2008年5月24日 無断転載禁止