(4)歩行 4・膝の痛みは患部を冷却

膝を痛めたら、氷水を当てて炎症の痛みや腫れを和らげる
 ウオーキングを始めると、歩き過ぎにより体のあちこちが痛くなることがあります。特に多いのは膝(ひざ)ではないでしょうか。痛みの原因は膝のオーバーワークがほとんどです。予防することが最善ですが、もしも痛みが出てしまったら、どのように対処すればよいでしょうか。

 膝の痛みは、部位によっていくつかの種類に分かれます。歩きだした時に膝の内側が痛く、歩いているうちに徐々に楽になってくるものは変形性膝関節症、逆に膝の外側の上が痛くなるものに腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)炎などがあります。

 運動による痛みが出た場合には、まず運動量を減らし、積極的安静をとります。次に炎症の痛みと腫れを緩和するために患部の冷却を行います。ビニール袋の中に氷を入れ、さらに少量の水を入れた氷のうを患部に当てます。氷だけの冷却効果より、氷水の方が患部の熱を除去しやすいからです。これを二十分間、タオルなどで固定しましょう。

 痛みがあると、すぐに湿布薬を張りたくなりますが、内出血などがある場合は、逆効果になることがありますので注意しましょう。

 変形性膝関節症の場合は、膝の皿の骨の周りが腫れてきます。腸脛靭帯炎は、左右に傾いた地面を歩き過ぎた後に起こることがあります。

 また、極端な大またで歩くと踵(かかと)の上のアキレス腱(けん)を痛めることがあります。痛みを感じた場合、基本的には整形外科の受診をお勧めします。

 次回はウオーキング時に出やすい痛みの予防法についてお話しします。

 (松江医療福祉専門学校理学療法士科専任講師・南場芳文)

2008年5月24日 無断転載禁止