(5)歩行 5・「目標4キロ」で障害予防

ウオーキングによる障害や痛みを防ぐため、準備運動をしっかりと
 ウオーキングによる思わぬ体の痛みや関節の障害の予防には、いくつかの方法があります。

 まず大切なのが、具体的な目標を持つことです。活動的な生活に必要な体力は、四キロの距離を余裕を持って歩けるかどうかが基準で、この四キロをいかに安全にウオーキングできるか、ということが重要な目標となってきます。

 ウオーキングで痛みを訴える人は、具体的な目標や計画がなく、ただ大またで腕を振り、急ぎ足でウオーキングをしてしまう場合に多くみられます。

 歩幅を大きくすると、着地の際の衝撃も比例して大きくなり、足首、ひざ、腰のすべてに障害を及ぼす可能性が出てきます。対策としてクッション性に優れたシューズを使用しますが、それだけでは不十分です。関節の弱い人にとっては、かかとの後ろのつくりが硬いシューズでなければ、衝撃の緩和と関節の安定の両方の意味をなしません。

 また、関節は温度が低いと硬くて動きにくく、痛みの原因になります。ウオーミングアップをして、気温の高い午後に歩くとよいでしょう。ウオーキングは全身を使い、鼻歌が歌えるような緩やかなスピードで、歩いた後に痛みを起こさない程度の歩幅で十分です。少し歩幅を大きくするときは、前に出す足だけでなく、地面をけって体重も支える後ろの足も意識するとよいでしょう。

 ウオーキングの目的が健康の維持改善だとすれば、願うような結果を得るためには、これまでの生活習慣を変えるという気構えも大切だと思います。

 (松江医療福祉専門学校理学療法士科専任講師・南場芳文)

2008年5月24日 無断転載禁止