(7)座骨神経痛

 予防にはストレッチング

 座骨神経痛という言葉は何度か耳にされたことがあると思います。尻から太ももの裏にかけての痛みやしびれが主な症状です。ひどいときには、すねの裏や足の甲のあたりまで症状が出ることがあります。

 座骨神経痛を起こす疾患として、腰椎椎間板(ようついついかんばん)ヘルニア、ぎっくり腰、変形性脊椎(せきつい)症、脊髄(せきずい)が通る穴が狭くなる脊柱管狭窄(きょうさく)症、骨盤内臓器の病気などがあります。妊婦さんが症状を訴える場合も見られます。いずれも腰や腰から出た神経が何らかの理由で圧迫されて症状を起こしています。

 これらの病気の原因としては、悪い姿勢を続けることや運動不足、筋バランスや筋力の低下などが考えられます。治療には、基になる病気を治すための薬や体操などのリハビリ、ブロック注射、手術などがあります。患部を温めるのも効果があります。

 座骨神経痛の予防には、適度な運動、特にストレッチングが有効です。家庭や職場でできる簡単な運動方法を紹介します。

 ▽尻の筋肉を伸ばす運動1

 (1)背もたれのあるいすに深く腰掛け、手を両太ももに置きます。
 (2)背すじを伸ばした位置からゆっくり息を吐きながら、おじぎをするように上体を倒します。
 (3)胸とひざがつくくらいに倒し、その状態を五秒程度保ちます。
 (4)息を吸いながらゆっくり戻します。

 ▽尻の筋肉を伸ばす運動2

 (1)いすに腰掛け、息を吸いながら、ゆっくり片脚を抱え込みます。(写真1)
 (2)そのままの状態を五秒程度保ちます
 (3)息を吐きながらゆっくり戻し、左右交互に行います。

 ▽腰の筋肉を伸ばす運動

 (1)いすに腰掛け、息を吐きながら、ゆっくり上体をひねります。(写真2)
 (2)そのままの状態を五秒程度保ちます
 (3)息を吸いながらゆっくり戻し、左右交互に行います。

 運動時の注意点として、無理に伸ばしたり反動をつけたりしないこと、痛みが激しいときは行わないことが大切です。

   (松江医療福祉専門学校理学療法士科専任講師・内田賢)



2008年5月26日 無断転載禁止