(8)ぎっくり腰

ぎっくり腰になったとき、一般的には脚を曲げて背骨への負担を軽くする姿勢を保つことが大切
 楽な姿勢で3日間安静に

 今回は、ぎっくり腰(急性腰痛症)についてお話しします。何かのきっかけで急激に(ギクッと)起こる腰痛を一般的にぎっくり腰と呼んでいます。ぎっくり腰は人によって痛める場所がさまざまですが、大まかな傾向として、背骨が乗る骨盤の後ろにある仙腸関節の損傷と筋・筋膜の損傷に分けることができます。

 仙腸関節損傷の場合は、腰というよりお尻の部分に痛みが起き、骨盤の上にある背筋や太ももの後ろ側、さらにふくらはぎなどに痛みやしびれを伴うこともあります。筋・筋膜損傷の場合は、傷ついた背筋や、その筋膜が最も痛むことになります。

 ぎっくり腰の対策としては安静が第一です。無理に動かしたり体を起こしたりせず、少しでも楽になる姿勢を探して休んでください。仙腸関節タイプは、痛い側を下にすると楽な場合が少なくありません。つまり、何もせずじっとしていることが何よりの対処方法といえます。ですから、ストレッチやマッサージを行ってはいけません。

 およそ三日間の安静で痛みが軽くなり、少しずつ動いても大丈夫になってきます。最近では、五日間を超える安静は筋力や体力を低下させ、逆に体に悪い影響があるといわれていますので、三日間で痛みが軽減しない場合は、病院を受診することをお勧めします。

 また、痛みの強い部分を冷やすのも良い対策です。氷のうに氷(九割)と水(一割)を入れ、患部を十分程度冷やしてください。氷のうはビニール袋で代用できます。温めると悪化する場合がありますので、お風呂は避けた方が無難です。

 腰痛は、誰もが経験することの多い症状ですので、普段から腰に過度な負担をかけないような姿勢を心掛け、適度な運動を行うようにしましょう。

   (松江医療福祉専門学校理学療法士科専任講師・宮川孝芳)

2008年5月26日 無断転載禁止