(11)肩凝り

簡単な体操で肩凝りを改善。腕を上げ伸ばしながら、反対の腕のひじを後ろに引き、左右交互に20回程度繰り返す
 姿勢改善や運動で解消を

 日本では約三割の人が肩凝りの症状を自覚しており、男女では女性に多く、年齢が高くなるにつれて割合は増える傾向にあるといわれています。

 首や肩、肩甲骨の周辺の筋肉が硬くなったり、神経が圧迫されたりすることなどで凝り、重たさ、痛み、しびれとして症状が現れます。原因は悪い姿勢、運動不足や身体疲労、心的疲労、目の疲れ、内臓疾患、筋肉や骨の問題などさまざまで、混在している場合もあり注意が必要です。肩凝りを解消するためには、原因をはっきりさせる必要があります。

 予防では、日常生活での姿勢が大切で、適切な姿勢で座ったり、歩いたりすることで首や肩への負担が軽減されます。運動不足については、適度な活動や体操を通じて疲れにくく、楽に動くことができるように筋肉を鍛え、しなやかで血行のよい体づくりをすることが重要です。

 手軽にできる体操として、肩をすぼめて下ろしたり、首や肩をぐるぐる回したりすると血行が改善され、凝りがほぐれやすくなります。ウオーキングなど全身を使った運動では、肩凝り改善のほか心肺機能や筋肉が鍛えられるなど全身への効果が高いといわれています。

 心的疲労を改善するためには、運動のほか、カイロや蒸しタオルなどで肩を温めることや、三八度前後のお風呂にゆっくりつかることもよいでしょう。目の疲れには、テレビやパソコンの合間に休息を入れ、眼鏡やコンタクトレンズの調整をしてみてください。

 内臓の病気、筋肉や骨に問題がある場合も肩凝りになります。めまいや動悸(どうき)などほかの症状も出ることがあるため、そのような人は医師に相談してください。

 筋肉の凝りは、もむことや温めることで自覚症状を和らげる効果があります。姿勢の改善や適度な運動を併せて行い、肩凝りの原因を生まないような体づくりと生活を実践することが解消の近道です。

    (松江医療福祉専門学校理学療法士科専任講師・吹田慎治)

2008年5月28日 無断転載禁止