(12)五十肩

両手を頭の後ろで組み、体をゆっくりと左右に回転させる体操。肩の負担を減らすのに効果的
 入浴後の体操で負担軽減

 働き盛りの肩の痛み「五十肩」の名前は、四十歳から五十歳くらいになると、思い当たる原因がないのに肩に強い痛みが現れ、関節の動きが制限されて、服の脱ぎ着など日常生活に支障を来すような症状が出てくるところからきています。正しくは肩関節周囲炎や凍結肩といいます。

 痛みの特徴は、重たい物を持つときでなく、フライパンを持ち上げたり、洗濯物を干したりするときなど、比較的軽めの物を持ち上げるとき、肩の奥に痛みがチカッと出ることです。無理をしていると、夜中や朝方に目が覚めてしまうほどのうずくような痛みが肩に出てくるようになります。

 このような症状が出たら早めに病院を受診することが、早期治癒のポイントです。

 予防としては、日ごろから肩の負担を減らすために背中にある肩甲骨の動きや、胸全体の柔軟性を保つことが大切になります。

 肩の負担を減らす柔軟体操として、入浴後の体が温かいうちにいすへ腰かけ、両手を頭の後ろで組み、背筋を伸ばします。そのままで肩を五回大きく上げたり下げたりします。次に、その格好のまま、左右の一方ずつの後ろが見えるくらいまで体を回転させます。ゆっくりと左右五回ずつでよいでしょう。これを毎日続けてみましょう。

 上半身全体の動きが良くなると、肩の中でも一部に集中しがちな負担が分散され、肩の健康を維持できるでしょう。

 また、この体操は背筋を伸ばしたい人の運動にも適しています。まずは、三週間挑戦してみることです。継続力はリハビリ力です。

    (松江医療福祉専門学校理学療法士科専任講師・南場芳文)

2008年5月28日 無断転載禁止