石見銀山 遺跡保存体制を強化

万全な保全管理体制の構築に向けて意気込みを語る藤原義光教育長(中央)=松江市殿町、島根県民会館
 世界遺産の登録推薦書に設置方針を盛り込んだ、島根県と大田市の「石見銀山遺跡保存管理委員会」の初会合が二十九日、松江市内であった。今後、同遺跡の保存管理に関する課題や経過観察、受け入れ態勢の整備などを一元的に協議する。

 これまで県と市それぞれに内部組織があったが、世界遺産登録を機に一本化した。同遺産については、保存状態の情報収集と記録作成を毎年行い、六年ごとに経過観察の結果を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会へ提出する必要があり、同委員会を中心にとりまとめる。

 会合には、藤原義光県教育長のほか、県と市の部長、次長ら十一人が出席。前年比78%増になった大型連休中の観光客数や、災害対策の現状が報告された。

 この中で、大田市の渡辺誠総務部長は路線バスの排ガス、騒音問題に対応し「本年度中に環境対応型バス一台の導入を図りたい」と説明。環境負荷の少ない電気、ハイブリッドバスを選択肢に挙げたが、導入経費の財源確保を課題に挙げた。

 また、観光客が落石の危険から遊歩道で迂回(うかい)している、龍源寺間歩へ向かう市道銀山線のうち約二百メートルについて、本年度中に対策工事を行う方針が示された。

2008年5月29日 無断転載禁止