石見銀山の登録1周年記念シンポ開催

 石見銀山遺跡の世界遺産登録一周年を記念して、島根県と大田市は七月から来年一月にかけて、東京都墨田区の江戸東京博物館など、全国四会場でシンポジウムや講演会を開催する。遺跡の発掘調査で見つかった出土品なども展示し、世界遺産としての価値や魅力の情報発信に努める。

 文化庁の後援を受け、「発掘された日本列島2008」展が巡回する各会場で開催する。

 メーンの七月十九日は、江戸東京博物館で、同遺跡の文献調査を率いた城西国際大客員教授の脇田晴子氏が基調講演。脇田氏と東京大大学院教授の村井章介氏、大田市教育部長の大国晴雄氏、地元大森町の石見銀山資料館理事長の中村俊郎氏が、シンポジウムで語る。

 八月二日は同館で県教委世界遺産室の職員による講演会、十月四日は兵庫県播磨町の兵庫県立考古博物館で座談会を企画。十一月二十三日は千葉市の千葉県立中央博物館、来年一月十七日は那覇市の沖縄県立博物館・美術館でそれぞれ講演会を開催する。

 各会場では、銀精錬のハイテク・灰吹き法が使われた鉄鍋や銀鉱石を採掘したたがねなど三十点の出土品と鉱山絵巻などのパネルを展示。江戸東京博物館のみ、県が所有し、戦国時代後期に石見銀で鋳造された「御取納丁銀(おとりおさめちょうぎん)」を公開する。

2008年6月16日 無断転載禁止