(17)足首のねんざ

足首をねんざしたときは、アイスパックなどでくるぶしを冷やすことが大切
反対の足への負担に注意

 運動中のけがで真っ先に思い浮かぶのは、足首のねんざではないでしょうか。スポーツ大会などで医務活動をしていて、実際に最も多く目にするのが足首の傷害です。

 ねんざの中では、バスケットボールやバレーボールのジャンプやストップ動作で片足着地をする際に、体重が足の小指側にかかり過ぎて起こる内反ねんざが知られています。受傷直後は外くるぶしの前や下側が痛く、大きく腫れてきます。この場合、すぐに運動をやめ、氷水などで冷やして固定します。

 また、ねんざの直接の部位から離れている、外くるぶしの上につながった骨をたたいてみて、直接たたいていない外くるぶしに痛みを感じた場合は骨折の可能性もあります。ただのねんざと軽く考えず、整形外科を受診することが大切です。

 ねんざから回復していく段階のリハビリで気を付けなければいけないことは、ねんざした側の足の傷の具合はもちろんですが、案外知られていないのが、反対側の足への気遣いです。

 足のリハビリで最後の難関となるのが、運動中、両足を均等に使うことができるかどうかです。少しずつ運動を再開していく場合、けがをしていない方の足で体重を支える癖がつき、再び着地動作などをしたときに、健康な側の足をけがしてしまうことがあります。

 リハビリで経験的に感じるのは、右足首のねんざをかばえば左のひざを痛め、右のひざをかばえば左の足首を痛める、というように、反対側の足で別の関節の傷害につながる関係になっていることです。

 けがからの復帰を急ぐ気持ちはよく分かりますが、専門家の意見を参考にし、リハビリを計画的に安全に進めていくことが完治への第一歩になると思います。

 (松江総合医療専門学校理学療法士科専任講師・南場芳文)

2008年6月18日 無断転載禁止