ベロタクシー試乗会と試験走行 来月・大田の自営業者

東京の街を走るベロタクシー=資料
 世界遺産に登録された大田市大森町の石見銀山遺跡で、同市久手町の自営業福西健一さん(44)が九月から、騒音や排ガスを出さないベロタクシーの運行を計画している。観光で訪れた高齢者や障害者らの移動を助ける狙いで、七月初めに同町で試乗会と試験走行を行う。

 ベロタクシーはドイツで開発された電動アシスト付き自転車タクシー。運転手がペダルをこいで、後部座席に大人二人と幼児一人が乗車できる。欧州を中心に世界の各都市で利用されている。

 大森町の同遺跡では、人気スポットの龍源寺間歩方面に向かう路線バスの排ガスと騒音問題から地元要望を受け、市が十月からバスを廃止する方向で調整している。

 福西さんは、市が黄金週間以降、「歩く観光」を主体とするのに対し、町並みで一キロ、さらに銀山公園と同間歩間は二・三キロあり、観光を断念する高齢者らがいることから計画。自然との共生が評価された同遺跡では環境保全型のベロタクシーがふさわしいと着想した。島根県の道交法施行細則改正に伴い、七月から県内の公道で走行が可能になることも後押しした。

 当面は東京で走行しているベロタクシー一台を借りて七月一日と二日は試乗会、三日から六日は観光客向けに有料の試験走行を実施。一台百九十万円の車体三台を購入し、ドライバーを募集して九月からの運行を目指し、地元の高齢者の足としても活用を図る。

2008年6月27日 無断転載禁止