大田市役所で石見銀山遺跡整備検討委

石見銀山遺跡の整備のあり方を協議する委員=大田市大田町、大田市役所
 世界遺産に登録された石見銀山遺跡の整備を考える第四回石見銀山遺跡整備検討委員会が二十七日、大田市役所であった。市は新たに二〇〇八年度から二カ年で、同市大森町の清水谷製錬所跡を中心に一連の明治期の遺構を体系的に整備し、来訪者に価値に触れてもらう方針を示した。

 同委員会は市が〇六年に設置。この日の会合には委員長の田中哲雄東北芸術工科大教授と地質学や考古学の研究者、地元の代表者ら委員九人が出席した。

 市の計画では、明治二十年代に藤田組が石見銀山を再開発した際に築いた清水谷製錬所跡の石垣を修理し、最上部に登れる見学道を敷設。現在は木々に覆われて見えない蔵之丞(くらのじょう)坑と選鉱場跡、トロッコ道、同製錬所跡を結ぶ見学道を整備し、木々を伐採して外観が見えるようにする。

 一連の施設は、最大の坑道・大久保間歩の銀鉱石を製錬するために建造。一般公開している同間歩と合わせて見ることで、採掘から製錬に至る工程の理解を深めてもらう。

 このほか、大久保間歩がある本谷と、戦国時代後期から鉱山都市があった仙ノ山山頂近くの石銀(いしがね)、佐毘売山(さひめやま)神社を巡る見学道を整備。安全に歩けるよう落石防止工事を行う。

2008年6月27日 無断転載禁止