(18)ひざの痛み(上)

ひざのけがを予防するため、足首の柔軟性を高めるストレッチング。かかとを着けて足首を深く曲げる
足首の柔軟性高め予防を

 バスケットボールやバレーボールなど、ひざに大きな負担がかかるジャンプ動作(着地動作)や激しい運動を繰り返していると、ひざは使い過ぎによる障害を受けることがあります。

 けがはいくつかの種類に分けることができますが、頻度の多いものとしては、ひざの皿の骨の下端から自分の指を横にした三本分ほど下がった脛骨(けいこつ)の前面の上端部が腫れて痛くなるものがあります。これは自分の体重の何倍もの重さを受けるジャンプや着地を繰り返すことで、ひざの筋肉の付け根の骨が負担を受け、骨自体が隆起してしまった状態です。オスグッド病などと言い、山陰両県の若いスポーツ選手にも数多く見受けられます。

 痛みがあるひざだけに注目しがちですが、ひざの痛みは結果であり、原因についてのケアを考えなければ、再発も含めた予防や十分な治療にはなりません。スポーツリハビリでは「ひざの痛みは足首から診なさい!」と言われるくらいです。

 ひざの下の骨を悪くする人の多くは足首が硬く、しゃがみ込みがうまくできない場合がほとんどです。ジャンプの飛び出しや着地の際、足首が硬いと、ひざを深く折り曲げてショックを吸収することができなくなるためです。

 例えると、足首の固定されたスキーブーツを履いて、ジャンプをしているのと同じようなことになります。その状態でジャンプ運動をしたらいかにひざに悪いか、容易に想像ができます。洋式トイレを使って育った子どもたちの足首は硬い傾向がありますので、注意しましょう。

 ひざの運動障害を予防するには、アキレス腱(けん)のストレッチングを入浴後の二分間、入念に行い、足首の柔軟性を高めることが大切です。ひざが悪くなっている人も、あきらめずに足首の角度を深くするリハビリをしましょう。

 (松江総合医療専門学校理学療法士科専任講師・南場芳文)

2008年7月2日 無断転載禁止