島根体験モニターツアー始まる

龍源寺間歩で江戸時代の銀鉱石の採掘に思いをはせるツアー参加者ら=大田市大森町
 島根の伝統文化などの魅力に触れてもらい、人と物の交流を深める株式会社「地域再生工房」(吉岡健二郎社長)の島根体験モニターツアーが十四日から始まった。初日は東京の男女五人が大田市大森町の石見銀山遺跡を訪れ、世界遺産の価値を学んだ。

 同社は古民家の利活用や農産物の普及などを通じて都会地との交流人口の拡大を図る目的で昨年十一月に発足。今回は、雲南市の木村有機農園で栽培された米を試食した世田谷周辺の住民を対象に、交流事業のビジネスモデルをつくるためにツアーを企画した。

 出雲空港に降り立った一行は同遺跡に向かい、緑に包まれた銀山を歩きながら、最盛期の江戸初期には数万人の鉱山都市だったと知り驚いた表情。龍源寺間歩では採掘者が手掘りした江戸期ののみ跡や、銀鉱石の採掘跡をじっくり見つめた。

 東京都世田谷区奥沢の無職、西村章子さん(61)は「高度な採掘と測量技術を知って日本の素晴らしさを感じた。自然と共生しながら銀を生産したことがすごい」と笑顔で話した。

 一行は十五日に雲南市の木村有機農園を視察。最終日の十六日には松江市で定置網漁を体験する。

2008年7月14日 無断転載禁止