全校で短歌に挑戦 秋鹿小学校(松江市岡本町)

 秋鹿小学校では、ふるさと秋鹿から学ぶ「ふるさと学習」に力を入れています。なかでも、先人の生き方について、六年間通して学習します。その先人の一人が奥原碧雲(へきうん)先生です。教育者・郷土史家・歌人として有名だった碧雲先生にちなみ全校で短歌づくりをしています。

 私たちは、秋鹿について学習したことや学校生活での出来事などを短歌にして伝えています。学級ではつくった短歌を発表し合ったり、感想を伝え合ったりしています。友達が自分の短歌で気に入ったところを見つけてくれたり、苦労して考えた言葉をほめてくれたりすると、とてもうれしいです。

 廊下にはみんながつくった短歌がよく掲示されています。これまでにつくった短歌をいくつか紹介します。よんでみてください。


○フォーゲルパーク とりがなんびき 空をとぶ 大きなとりが はねをひろげる

○あき見つけ でかいどんぐり ひろったよ どんぐりごまが 上手にまわった

○ごぼううり おてつだいして ほめられた うれしくてまた おてつだいするよ

○朝ごはん からだの力 だいじだよ 毎日たべて 気もちいいあさ

○三学き さいごの学きだ がんばろう 四月一日 三年生だ

○昼休み 自ゆうちょうに 絵をかいて 星のカービィ めいろもかいた

○書き初めで「雪ふる里」と書き終えて 外がほんとうに 「雪ふる里」に

○白鳥の文字 しんけんに書きながら 白鳥の姿 頭に浮かぶ

○亀田山 城を造るに最適だ 忠氏にも 見せてやりたい

○松江城 とても苦労し建てた城 みんなおどろき ぼくは感動

○送る会 流れる曲は「つぼみ」だよ みんなの心も もうすぐ咲くよ

○進行で 代表あいさつ ドッキドキ 深呼吸して いよいよ出番だ

○六年生 みんななかよく送ったよ 今年こそはね ぼくらの出番

○キャンドルがきれいだったな あの火が ぼくたちからの感謝の気持ち

○友達に 「はい」と言って バトンパス 「後は頼んだよ」の気持ちもわたす

○絶対に 八百メートル走りきる がんばれ私 ファイトだオー

○去年まで ずっと見ていたハードルを 思いっきり跳ぶ 今年は選手

○幅跳びで 目指すは記録四メートル 明日は絶対自分をこえるぞ



郷土の歌人碧雲先生を目指せ 先生ってどんな人?

 碧雲先生は名前を奥原福市といいます。秋鹿小学校の初代校長であり、教育者として活躍した人です。碧雲というのはペンネームで、短歌を詠む歌人としても、郷土史家としても有名です。

 かつて文部大臣が国民の歌を募集した時には、碧雲先生の歌が見事当選したほどです。寝る間を惜しんでたくさんの短歌をつくられました。

 また、「私は秋鹿の子どもを教えるために先生になったのです。どんなにお金を出されても他の学校には行きません」と言って、秋鹿小学校の先生を三十五年間続けられました。

 秋鹿小学校の校歌も碧雲先生が作詞されたものです。最後の部分の「我等は世界の雄者なり」というところからは、「秋鹿の子どもたちよ、世界に出て活躍するような人になれ。広い世界に目を向け、大きな夢を抱いてはばたいてほしい」という思いが伝わってきます。明治・大正のころに、すでに世界に目を向けていた碧雲先生。私たちは、歌詞の意味を思いながらこの校歌を歌っています。

 秋鹿の人々に親しまれた碧雲先生。今も小学校に銅像が残っています。秋鹿小のみんなのことを碧雲先生がいつも見ていてくれます。



歌でつづるふるさと秋鹿

湖上からのながめ

 なぎさ公園からヨットやカヌーで宍道湖へ~湖上から秋鹿をながめて~

○風受けて ヨットのスピード あがったよ 夕日がしずむ 空がみえる

○宍道湖に 映った空が ゆれている みんなの顔も 水に映るよ

○宍道湖の いつも見ている風景が カヌーにのったら 少しちがった


伝統行事に参加

高野宮の相撲大会

 10月17日の相撲大会に小学生も参加します。

○練習で 勝てない相手に 勝ちました みんなの歓声 心に残る

○すもうでは 押し出せ押し出せ 気合いで勝つ 私が勝つと 意地張りながら

○よしこいと 相手をにらみかまえたよ なかなかできない 体験だ


おもっつあん

 2月の第1日曜日、みんなでついた大きなもちを高祖寺奥の院大日堂からかつぎ降ろします。

○おもっつあん 今年はぼくも 仲間入り 体はぬれても 心は燃えている

○雨の中 エンヤーサッコイ もちかつぎ みんなの気合は 雨にもまけず

○雨にぬれ どろまみれでもがんばって かついだおもちは 伝統のあかし


特産品学習

柿の収穫・加工体験

 秋鹿は柿の産地として有名です。生産者の方に教えてもらいながら、間引き(摘果)、柿の収穫、干し柿づくりなどを体験します。

○しぶがきは したがザラザラ ギブアップ あまがき食べて おいしかったよ

○かきの葉で おめんを作った おもしろい へんな顔がね それぞれできた

○むずかしい ほうちょう使って 皮むきは 深く切って 小さくなった


秋鹿ごぼう

 「秋鹿ごぼう」は香りが良くてやわらかく、とてもおいしいです。江戸時代には、松平不昧公も大変好まれたそうです。私たちは生産者の方といっしょに種まきや間引き、草取りをして、秋にはごぼうを収穫します。

○まびきの日 あつい日だった がんばった 虫もたくさん びっくりしたよ

○あつかった ごぼうのまびき むずかしい ごぼうのはっぱ はじめて見たよ

○秋鹿では だれもが知る 秋鹿ごぼう 知らない人は そんしてるかも



教材用に特別定価設定

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校舎玄関前に建てられた銅像を前に、奥原碧雲先生について学ぶ1年生児童
なぎさ公園からヨットやカヌーで宍道湖へ
高野宮の相撲大会
おもっつあん
柿の収穫・加工体験
秋鹿ごぼう

2008年7月22日 無断転載禁止

こども新聞