(170)せみ

 石走(いはばし)る滝もとどろに鳴く蝉(せみ)の 声をし聞けば都し思ほゆ
   大石蓑麻呂 巻一五-三六一七

【歌意】岩に激しく落ちる滝の音に響き合うように、鳴くセミの声を聞いていると都のことがしきりに恋しく思われます。


  写真 岡田憲佳
  文  矢冨厳夫

2008年8月7日 無断転載禁止